2013年10月24日

炎立つ(参)読了。おもしろかった♪

「幸せを感じる瞬間」は、まさしくこんな時です! 


 

3巻、読み終わりました!おもしろかった~!

本を読んでいて、文字を追っているのかいないのか、
わからないほど入り込んで、登場する人物たちが、
まるで自分の周りに生きているかのように錯覚する。

こんなに幸せを感じる瞬間はないです!

もちろん、今年生まれた子どもが、なついてくれたり、
新しいことを始めたり、そっちのほうが、もっと幸せを感じますが!

ところで、炎立つ。
男前たちの時代がひとつ、終わりました。
我がことのように、いろいろ悔やまれて仕方がありません。
それほど入り込んでしまいました。

今回はいろんなものにぐっときたけれど、
著者のあとがきを読んで寂しいものを感じたので、ご紹介します。

著者は、取材のため、この巻の舞台で戦の陣が貼られた場所を訪ね歩いたそうです。
すると、森が削られ、バイパスが通っていたのだとか。
以下、引用です。

****************************
伝承と歴史は違う。
だから史跡指定もされず簡単に森が削られてしまったのだろうが、
やはり寂しい思いを味わった。
八百年の隔たりということよりも、
わずか2、3日張っただけの陣跡など無意味という判断であろう。

こうして伝承はますます薄れて行く。
中央から抹殺された地方の歴史は地名や伝承に手掛かりが隠されている。
なのに地名を変え、伝承をもつ場所を破壊する。
それを行ないながら地方文化の復権を叫んだとて意味がないのではないかとつくづく感じた。
**************************

ほんと、寂しい話しです。
どの地方でも耳を傾けてほしい言葉です。
バスク地方やカタルーニャなど、外国にも地方復権を叫ぶ地域はあるけれど、
みんな自分たちの文化に誇りを持っていると思う。

それをなくして、どうして団結なんてできるんだろう。
 と考えてしまいました。

では、読むぞ~!!4巻!!



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2013年10月21日

酒で個性を失う?チェーホフより。

今日は文学少女気分で
チェーホフから、こんな一節。



*********************
酒とタバコは、個性を失わせますよ。
シガー一本、ウオトカいっぱいやったあとのあなたは、
もはやソーリン氏ではなくて、ソーリン氏プラス誰かしら、なんです。
自我がだんだんぼやけて、あなたは自分に対して、
あたかも第三者――つまり“彼”に対するような態度になるわけです。
*********************

残念ながら「かもめ」だったか、「ワーニャ伯父さん」だったか忘れてしまいました。

でも、酒は理性をなくす、というのはよく聞きますが、
酒は個性をなくすとは、けっこうぐっときました。

さすがチェーホフ。

1800年代に活躍したチェーホフは、
医者をめざしながら、家族を支えるために、
短編ばかり、恐ろしい勢いで書いた人なのですが、
結局、医者としても作家としても大勢してしまうという。

なんとも羨ましい話しだけれど、
言葉のひとつひとつをかみしめると、
なるほど、成功したのがうなずけます。

ロシア文学の中でも、
かなり読みやすく、入り込みやすいです。

では、また~♪


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2013年10月19日

『炎立つ』★鹿角ってどこ?


まずは、国会内の牛丼について。高級牛丼?しかも、一般売りはしないのですか。「特別待遇」感が否めませんが。吉野家は庶民の味方ではなかったのですか!! と叫んでしまいました。
******************************
さて、高橋克彦『炎立つ』を読んでいます。



今、3巻。これ、本当におもしろい!
東北の方だけでなく、日本人なら一度は読むべき!

そもそも、
「奥州藤原ってなに?」
というところから、この本を勧められ、読んでみることになったのでした。
読み始めると、とんとん、と1巻、2巻と読み終わり、早くも3巻。

ところで、その中に、
物部系列であろう、東北の鉱山を一手にまとめる、
「吉次」と、その子どもたちが出てきます。

彼らが本拠地としているのが、
「鹿角」という地。

『炎立つ』3巻には、次のような表現が見られます。
以下、抜粋。

**********************
「鹿角の賑わいについては乙那や貞任から耳にしていたものの、実際にこの目で確かめるまで、経清もまさかこれほどとは思わなかった。
町の規模こそ衣川より小さいが、 人々の暮らしぶりの豊かさは京の都にも匹敵すると思えた。
なにしろ尾去沢の金山には四千人もの堀子が働いている。
その家族や賄いの者たちまで加えると、金山だけで六千人。
それらの基盤を支えているのが鹿角の町である。
この時代にあって六千人もの人間が暮らす町は滅多にない。
引き付けられるように商人や芸人、遊び女たちが集まって、さらに膨らんだ。
周辺全てを合わせれば軽く一万を超す。
町の中心に開かれている市の近くには異人たちの建てた堂が三つ四つと林立している。
それぞれ別の国の者たちの信仰する堂だ。
当然、 異人の数も多い。
**********************

49ページより。

なんだか興味わきませか?

そこで調べてみました!
秋田県鹿角市!

尾去沢鉱山が史跡として残され、
観光客を集めている様子。

なかなか、写真で観ると、この史跡、情緒があって、懐古趣味の方はきっと気に入りそう。

東京からは、JR新幹線で盛岡で乗換え、鹿角花輪駅まで、約4時間程度の旅。

あと、「きりたんぽ」は、鹿角が発祥だそうですよ!

当時は、ここが、博多と同じぐらい外国人が集まり、異国情緒漂う街だったんだなあ。

炎立つの旅はまだまだ続きます~♪

ではまた★


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