よみみききあるき～本について。:リチャード王

リチャード王

2017年06月24日

教皇に破門されるとどうなる？

今読んでいる、『イギリス王室一〇〇〇年史』によると、

聖務停止と破門は、信仰心の薄いジョンにとって大きな痛手ではなかったが、国民に大きな影響を与えた。子どもが生まれても洗礼式を行えず、使者が出ても埋葬式を行えない。教会の鐘は鳴らすことはできず、礼拝も結婚式もできない。～『イギリス王室一〇〇〇年史』より

ということになるのだとか。

イギリス王室一〇〇〇年史 (ビジュアル選書)

ちなみに、上記の抜粋は、
「失地王」ジョン王（リチャード獅子心王の弟で、リチャードの後を継ぐ）が、
時のローマ教皇イノケンティウス3世に破門されたところの記述です。

それは、おおごとですよね。

ちなみに、そんなとばっちりを受けた貴族や領主たちが
ジョン王をひきずりおろそうとする運動が起き、
ジョン王は、やむなく、王権を規制する「マグナ・カルタ（大憲章）」に調印することになったようです。

そうか、マグナ・カルタはここで出てくるんだ。

イギリスの歴史、奥が深くておもしろい～！